紺碧の大海原を見晴らす、ここはかつてより「日向」の国と呼ばれていました。
空と海との境から光さす、「夜明け」が生まれる地なのです。
大地には四季折々の花が咲き、海は大いなる恵みを与えてくれる。
私たちの祖先は大自然から糧を得て、自然とともにありました。
しかし時に自然は人々を翻弄し、残酷な顔さえ見せることがあります。やがてまた、太陽の光が降り注ぎ、世界は美しい姿を甦らせる――。
新たな夜明けを迎えるまで、祈り、願う時、心の中にはいつも神々の姿がありました。
日本神話を描く『古事記』には、喜びも悲しみも時には怒りをも爆発させ、エネルギーに満ち溢れた神々が登場します。そこに描かれるのは、国も万物も生み尽くす豊かな「いのち」の物語。
神話のふるさと宮崎で、どんな神様に出逢えるでしょう。ほら、降り立った瞬間から、きっとあなたも。
- 神話の物語を思い浮かべながらその地にたたずめば、古代の人々と思いを分かち合うことができそう。神話の舞台・宮崎をめぐります。
- 山の頂に湧き起こる雲は、雨を降らせ、恵みをもたらします。天の神々が降り立ち、動かざる山を、人々は崇め祈ってきたのです。
- 潮が満ち、一気に干いていく。日が昇り、日が沈む。日々の営みはなんと美しく、不思議なことでしょう。人はそこに神を見出しました。
- 幾重にも続く山並みの向こうに、今も残る伝説がありました。その地に生きる人々が、大切に守り伝えた心が、そこにありました。
- 澄んだ空気をかき混ぜるように、ゆるやかに、時にどうっと吹く宮崎の風。自転車を走らせ、風と一緒にどこに行きましょうか。