神話のふるさと宮崎
神話のふるさと宮崎 神楽体験レポート

村所神楽

2016年12月17〜18日鑑賞

保存会名 村所神楽保存会
開催場所 村所公民館
開 催 日 12月第3土
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「神かぐら」と「民かぐら」で構成される変化に富んだ神楽 村所神楽は、児湯郡西米良村の村所地区に伝承される神楽で、この地区の社人(舞手のこと)が狭上稲荷神社など近隣の神社でも神楽を奉納しています。

写真撮影:五十川満

◆シチュエーション

会場となる場所には村所八幡神社の氏子さんたちが準備されて、迫力満点の大きな御神屋が建てられます。冬の星空の下での奉納は、神楽宿で舞われる神楽とはまた違った雰囲気で楽しめます。

  • 西米良村は、宮崎県の中央西部の山深い、自然豊かな地域です。南北朝時代にこの地に落ち延びた公家武将の京風優雅な舞と土着の山岳信仰や狩猟文化が習合して神楽が発展してきました。
  • 村所地区の鎮守社「村所八幡神社」は、歴史上の人物、後醍醐天皇の皇子で米良山に居住したという懐良(かねなが)親王などを祀る神社です。その鎮魂・供養を行ったことが神楽の由来とされています。
  • 神楽は、村所公民館の外に建てられる御神屋で奉納されます。寒空の下なので、しっかりと防寒を。
◆舞

村所神楽の魅力は、「神かぐら」と「民かぐら」とで多彩な舞が見られること。「神かぐら」では、懐良親王をはじめ西米良の歴史を彩ってきた人物のほか、山の神オオヤマツミノカミを迎える荘厳な舞が舞われます。「民かぐら」では、神楽ばやしが飛び交い、御神屋の外で舞手以外も見よう見まねで舞うなど「お祭り」の要素が強い舞となります。様々な表情を楽しめるのが村所神楽の大きな魅力です。

  • 「御手洗様」。1つ前の番付の「八幡様」こと米良弥太郎重鑑公の奥方様の舞。たおやかに、優雅に舞います。
  • 「白蓋(びゃっかい)」。「蜂の巣つくじり」とも呼ばれ、御神屋を軽快なリズムで巡り、白蓋(御神屋の天蓋)を面棒で突付きながら舞い、御神屋に紙吹雪が舞います。
  • 「部屋の神」。別名「しゃくし面」ともいう一人舞。伊邪那岐命・伊邪那美命の舞で、子孫繁栄を祈り、観客を巻き込みながらユーモラスに舞うこの地域独特の舞です。
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