神話のふるさと宮崎
神話のふるさと宮崎 神楽体験レポート

銀鏡神楽

2018年12月14日鑑賞

保存会名 銀鏡神楽保存会
開催場所 銀鏡神社境内
開 催 日 12月14〜15日

古の狩猟習俗「シシトギリ」を伝承する、
宮崎県内初の国指定重要無形民俗文化財
銀鏡神楽は宮崎県内の神楽で初めて、国の重要無形民俗文化財(※登録名:米良神楽)に指定されました。宿神社や六社稲荷などの土地神を鎮守社に迎える「神迎え」から神楽が始まり、腰を落としてゆったりとした動きで舞を演じながら、神様を御神屋にお迎えします。夜を徹して31番の神楽が奉納された後、明けた午後に演じられる「シシトギリ」では、翁と婆、狩行司が登場し、可笑しみをこめて狩の様子を演じます。この古の狩猟習俗を伝えるのも銀鏡神楽の特色の一つです。

◆シチュエーション

毎年12月13日〜16日にかけて行われる銀鏡神社の例大祭。そのうち、夜神楽が行われるのは12月14日〜15日です。平日になることが多いのですが、それでも本当にたくさんの方が見に来られます。

  • 今年は、金曜〜土曜にかけてだったので、とてもたくさんの方がいらっしゃっていました。
  • 外神屋には、献饌として、地元の猟師さんが獲ってきた猪の頭がたくさん並べられます。
  • 車が凍ってしまうほどの寒さの中、たいまつの灯りに照らされての舞はとても趣があります。
◆舞

銀鏡神楽の大きな特徴として、「降居(おりい)」として、重要な神々が顕現・降臨することが挙げられます。特に、銀鏡神社・宿神社の御祭神である西宮大明神・宿神三宝荒神の御降臨は、法螺貝がしきりに吹かれる中、先導役を数人従えて行われ、神々しさにあふれます。

  • 一連の降居の中の1つ、若男大明神。太玉命の舞とも呼ばれます。
  • 「幣指(へいさし)」。西宮大明神を迎えるための地舞です。きんきんに冷えた空気の中、激しく舞う祝子さんからは湯気が立ち上っていました。
  • 「荘厳(しょうぐん)」。大きな弓や矢を持って舞います。軽快な足さばきに目が奪われます。
  • 「神崇(かんしい)」。四人舞で、刀を持って勇壮に舞います。
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