神話のふるさと宮崎
神話のふるさと宮崎 神楽体験レポート

秋元神楽

2016年11月26〜27日鑑賞

保存会名 秋元神楽保存会
開催場所 公民館又は民家
開 催 日 11月第4土・日

古くから伝わる神楽面が歴史と伝統の重みを物語る神楽 高千穂町の南西部・諸塚山の麓にある向山地区・秋元集落に伝わる秋元神楽。公民館など公共施設で舞われる神楽が多くなった中で、今なお集落の民家が交代で神楽宿を務めています。古くから伝えられてきた神楽面が豊かな表情をしていて、集落の歴史を刻み込んだような深い味わいを感じます。

写真撮影:五十川満

◆シチュエーション

秋元神楽の奉納は、秋元神社にいちょうの葉がはらはら散る11月末頃。いちょうの黄色と衣装の赤や白とのコントラストは秋元神楽ならではです。毎年地域の民家が交代で神楽宿を務めます。

  • 秋元神社の御祭神は、国常立命(くにとこたちのみこと)。国土の神様なので、健やかで穏やかな生活を求める人が参拝に訪れます。
  • 秋元神社での舞い入れ。黄色い絨毯の上での舞いは秋元神楽の名物です。
  • 夜になると神楽宿にぞくぞくと地域の人たちが集まってきます。
◆舞

高千穂の夜神楽は、地域によって多少の違いはあるものの、「天岩戸開き神話」を具現化した「岩戸五番」が重要な演目になっています。ちょうど日が昇る頃に天岩戸も開かれ、神話の世界と現実の世界がリンクする感動は、夜通し神楽を楽しんだ人ならではの楽しみです。

  • 「七貴神」。古い面が伝えられる秋元神楽の中でも7つの面が揃う様子は壮観。中にはかわいらしい神様も。
  • 「御神体」。イザナキノミコトとイザナミノミコトが観客を巻き込んでユーモラスに舞います。神楽宿全体に笑いがあふれ、眠ってはいられません。
  • 「戸取」。岩戸を開いて力いっぱい投げ飛ばします。外も明るくなり、まさに岩戸が開かれ光を取り戻した神話の世界のようです。
◆神楽グルメ

夜神楽鑑賞のもう1つの楽しみといえば、その土地ならではのふるまいをいただくこと。もちろん全ての神楽がそうなわけではありませんが、神楽舞を見ながらその土地で育った野菜を使ったお煮しめなどを地元の人と語らいながらいただくのも素敵です。

  • 秋元神楽のお煮しめ。郷土料理をいただきながらの鑑賞も楽しみの1つです。
  • おもてなしに追われるお母さんたちのつかの間の休憩。寒い中で温かいうどんが身に染みます。
  • 御神屋の側では、奉仕者(ほしゃどん)や観に来た人たちが一緒にお酒や食事をいただきます。
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