神話のふるさと宮崎
神話のふるさと宮崎 神楽体験レポート

潮嶽神楽

2017年2月11日鑑賞

保存会名 潮嶽神楽保存会
開催場所 潮嶽神社
開 催 日 2月11日(建国記念日)

海幸彦の物語を今に伝え、春の訪れを告げる昼神楽 潮嶽神社は全国で唯一、弟の山幸彦に敗れた兄・海幸彦を主祭神とする神社で、鯛を付けた釣り竿を操りながら海幸山幸神話を唱える「魚釣舞」など特色ある舞が見られます。また、県内の春神楽シーズンの幕開けを告げる神楽でもあり、終盤には他の春神楽と同じく五穀豊穣や子孫繁栄を祈願する「箕取り舞」などが舞われます。

◆シチュエーション

宮崎県の南部、日南市北郷町にある潮嶽(うしおだけ)の里。日南市特産の杉林など周囲を山々に囲まれたこの地には、海幸山幸神話で知られる兄・海幸彦が、弟・山幸彦に敗れて流れ着き、この地を治めたと伝わり、潮嶽神社は全国で唯一海幸彦を御祭神としています。

  • 境内の狛犬。子供の初参りには、紅で額に「犬」の字を書き、病気封じをして強く育つよう祈願する風習があるなど、犬には縁の深い場所です。
  • 本殿横の広場。ここに神楽当日はゴザが敷かれ、神楽が奉納されます。
  • 木々の間から注ぐ光がなんとも心地よい気分にしてくれます。
◆舞

海幸山幸神話に由来する神社であることから、鯛を付けた釣り竿を操りながら海幸山幸神話を唱える「魚釣舞」などの特色ある舞がみられます。また、終盤には他の春神楽と同じく五穀豊穣や子孫繁栄を祈願する「箕取り舞」などが舞われます。衣装や面様の色が鮮やかで、木々の中で良く映えて見えました。

  • 「剣舞」。真剣の小刀を2本持って舞います。危険と隣り合わせなので、舞手さんも研ぎ澄まされた表情をしています。
  • 「魚釣舞」。海幸山幸神話に関係する神楽で、愛らしい表情の鯛がついた釣り竿を巧みに操ります。
  • 「手力雄舞」。まるでスクワットのように、激しい上下運動をしながら荒々しく舞います。毛頭の赤が鮮やかです。
  • 「箕取り舞」。女装した舞手を高く持ち上げるアクロバットな動きに歓声が上がります。
  • 最後はせんぐまき。みんなで福を取り合います。
◆神楽グルメ

潮嶽神楽といえば、豪快な猪汁。この日のために、地域の方々が山で狩ってきたもので、とろとろに煮込まれた猪汁とおにぎりをいただいていると、地域の方々が話しかけてくださいました。お煮しめもたくさん勧められてお腹いっぱいになりました。

  • お昼頃になると神楽も一時休憩。ゴザの上に座って舞手も観客も皆でご飯をいただきます。
  • 潮嶽神楽のお煮しめ。春の神楽らしく筍がとてもおいしかったです。
  • お椀になみなみつがれた猪汁とおにぎり。猪肉は大きめにカットされていてとろとろです。おかわりもできました。
前のページに戻る
このページのトップへ