神話のふるさと宮崎
神話のふるさと宮崎 神楽体験レポート

戸下神楽

2019年1月26日鑑賞

保存会名 戸下神楽保存会
開催場所 戸下多目的集会所
開 催 日 1月 最終土・日
陵線

九州山地の稜線を背景に行われる地域の人の心通う神楽 戸下神楽は、諸塚村の東南に位置する戸下地区に伝承される神楽です。隣接する南川神楽とほぼ同根といわれます。また、十数年に一度行われる「大神楽(大成就神楽)」では、通常の夜神楽では奉納されない番付も加わります。

◆シチュエーション

戸下神楽の毎年の奉納は、1月の最終土日。1年で1番寒い頃です。この日も午前中は小雪が舞い、風も強く、まるで吹雪のような天気で、山手の方には雪が積もっていました。

  • 神楽が行われる会場は、標高が高く、遠くの山々を見晴らすことができます。写真は朝日が昇る頃です。
  • 諸塚神楽の御神屋は、集会所の軒先に、木材を使って建設されます。
  • 献饌が並べられる祭壇の下は、奉納された焼酎瓶でいっぱいです。地域の方々にとって大切な祭だというのが分かりますね。
◆舞

諸塚の神楽の特徴として、代々伝わる神楽面がたくさんあることが挙げられます。写真は舞入れの様子。面様がそろって白鳥神社より降りてくる様子は、天孫降臨の神話を思わせます。

  • 「権現(ごんげん)」。白鳥神社の主祭神、ヤマトタケルノミコトの舞とされる、勇壮な舞です。
  • 「御大神(おだいじん)」。途中で愛らしい獅子舞がでてきます。
  • 「岩戸(いわと)」。アマテラスオオミカミの大役を少年が担います。
  • 「浮輪取り(うきわとり)」。地舞を舞うのは、面舞を舞う少年のお父さんなのだそう。
◆神楽グルメ

諸塚神楽の特徴として、神楽に訪れた人を近隣の人がもてなす「脇宿(わきやど)」があります。同じ食卓を囲み、地元の人とゆっくり語らう時間は、貴重な体験になりました。

  • 脇宿でだされたお煮染め。やはり特産のしいたけは特にジューシーです。
  • 真夜中に行われる三宝荒神の頃に出される猪かゆ。具がごろごろはいっていておいしかったです。
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