2016年12月10〜11日鑑賞
保存会名 | 尾前神楽保存会 |
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開催場所 | 尾前神社拝殿 |
開 催 日 | 12月第2土・日 |
古からの山の文化今に伝え、御神屋全体で楽しむ神楽 尾前神楽は、東臼杵郡椎葉村の北端に位置する尾向集落の尾前地区に伝承されている神楽で、勇壮な舞や、御神屋からの神歌や唱教、客座から飛び交う神楽せり歌など、狩猟文化に影響を受けた民俗としても、とても貴重な神楽です。
写真撮影:五十川満
椎葉村の北端、尾前地区は神武天皇御舟出の地、美々津につながる耳川の上流にあります。周囲を山々に囲まれた尾前神社の舞殿に地域の人々が集まり、年に1度、地区総出で神楽奉納が行われます。
尾前神楽を初めとする椎葉神楽の特徴は、素面(面をつけない)の舞が多く、勇壮な舞が多いこと。一糸乱れぬ動きに心打たれます。そして、「弓通し」を始め、地域の人もそうでない人も一緒に参加して楽しめる演目があるのも魅力です。
県内の神楽でも猪汁のふるまいはよく行われますが、尾前神楽では、焼いた猪肉がふるまわれます。「ハザシ」と呼ばれる捧げられた猪肉をあぶり、切り分けて串に刺したものです。狩猟文化が色濃いこの地域ならではのふるまいです。