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天孫ニニギを魅了したコノハナサクヤヒメの謎に迫る

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古墳に眠るのは恋の物語?古代から残る風景に身を置く旅
高天原(たかまがはら)に降臨した「天孫降臨」の神ニニギノミコトと、山の神の娘である美女・コノハナサクヤヒメ、その姉・イワナガヒメの物語が語り継がれる地をめぐります。西都原古墳群に未だ眠る謎に触れ、古代から続く美しい自然に身を置く旅が待っています。
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鬼の窟(いわや)古墳
鬼の窟(いわや)古墳
西都原の台地に上がると見えるひときわ大きな古墳は、コノハナサクヤヒメに恋し、求婚した鬼が、「窟を一夜で完成させれば」というヒメの父オオヤマツミとの約束により造り上げたとされています。父は娘を守るため石を抜き、完成を阻みました。西都原で唯一開口した横穴式石室を持つ古墳です。春は菜の花と桜、夏はヒマワリ、秋はコスモスが咲き誇り、11月第1土曜日は「西都古墳まつり」で炎の祭典が行われます。
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13号墳・酒元ノ上横穴墓群
13号墳・酒元ノ上横穴墓群
西都原古墳群の南東に位置する第1古墳群には、84基の古墳が確認され、古代の雰囲気をほぼそのままに残しています。4世紀中期に造られたとされる「13号墳」の内部は、見学可能で、出土した銅鏡や勾玉などのレプリカが発掘時の状態で置かれています。7世紀前半に築造された「酒元ノ上横穴墓群」は、6基の墓道が横一列に連なった遺構を保存しています。玄室では女性の人骨がほぼ完全な形で発掘されました。
車で約3分
西都原考古博物館
西都原考古博物館
旧石器時代から現代までの南九州の歴史を一気に見せる博物館。宮内庁により陵墓参考地として管理されている男狭穂塚(おさほづか)・女狭穂塚(めさほづか)はニニギノミコト、コノハナサクヤヒメの墓と伝えられ、御陵墓に眠る謎に迫ることができます。ユニバーサルデザインで、本物の土器や古墳の形に触れられる展示もユニークです。隣接する西都原古代生活体験館では、火おこし、勾玉作りなどの体験ができます。
車で約5分
記紀の道
記紀の道
西都原古墳群と都萬神社を結ぶ「記紀の道」を歩くと、「古事記」「日本書紀」に登場する多くの神話に出合えます。全長約4q、歩いて1時間程度の道のりです。ニニギノミコトとヒメが出会ったとされる逢初川(あいそめがわ)や3人の皇子を産んだ無戸室(うつむろ)、産まれた3人の皇子の産湯として使った児湯の池などが点在し、サイクリングもおすすめです。
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都萬(つま)神社
都萬(つま)神社
ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの結婚の儀を執り行った神社とされ、古くから縁結び・安産祈願が絶えません。ヒメを祀り、子育てのための甘酒を最初に造ったとされることから清酒発祥の地ともいわれています。境内には、ヒメの父神オオヤマツミを祀る神社もあります。7月7日の更衣祭はお嫁入りの古事になぞらえ、御神像に婚礼衣装を着せ、化粧や角隠し飾りなどを行う珍しい神事です。
車で約50分
銀鏡(しろみ)神社
銀鏡(しろみ)神社
西都市から一ッ瀬川沿いを山へ山へと向かって約50分。神秘的な雰囲気をたたえた銀鏡は、コノハナサクヤヒメの姉であるイワナガヒメが、醜い自分の姿を見て鏡を投げ、枝にかかって光を照らした場所が銀鏡の地といわれ、この鏡が神社の御神体となっています。毎年12月14日・15日に奉納される銀鏡神楽は、県内で最初に国の重要無形民俗文化財に指定され、貴重な民俗文化が継承されています。
おすすめ立ち寄りスポット
西都原
ガイダンスセンター
(このはな館)
西都原ガイダンスセンター(このはな館)
西都オリジナルのバーガーや肉まん、生鮮品、物産品などを販売。レストランでは古代米を使った季節の御膳も人気。併設する観光案内所で自転車のレンタルができる。
西都市 農家民宿
西都市 農家民宿
現在、市中心部と一ツ瀬川そばに8軒、銀鏡地区に3軒の農家民宿がある。ブルーベリーや栗の収穫、猪や鹿のジビエ料理、薪の風呂焚きなど、心に残る体験ができる。
山の駅 銀鏡
山の駅 銀鏡
銀鏡中心部の直売所兼案内所。名産の柚子製品や野菜、銀鏡に関する書籍などが販売されている。山菜やかしの実の粉など、ここでしか買えない逸品が出ることも。
木城えほんの郷
木城えほんの郷
西都市中心部から車で約30分ほどの「木城えほんの郷」は、大自然の中にある絵本との出合いの場。15000冊の蔵書を誇り、カフェや絵本屋、コテージもある。
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