神話の源流へ

神話と伝説

百済王・平家の伝承をめぐる

11.画像
山の奥深くに残る伝説をたどって色濃く残る文化に心を寄せる
宮崎県北には、ある伝承が残っています。一つ目は、美郷町南郷区に伝わる百済王伝説、二つ目は、椎葉村に伝わる平家落人伝説です。伝承の地をめぐり、誇りを守って生きる人々の思いにふれてください。諸塚村では、パッチワークのような木々の景観を楽しみ、名産のシイタケ採りや畜産などの農家体験も盛りだくさんの旅です。
ストーリー
アクセス
マップ
神門神社
神門神社
百済の国を後に九州を目指したといわれる禎嘉王の一行は、南郷区に落ち延びました。最先端の文化を持ち込んだ王たちは村人に尊ばれ、神門神社に王を祀りました。神社は718年に創建されたと伝わり、古墳時代や奈良時代の銅鏡、多数の鉾など、貴重な宝物が発見されています。毎年旧暦12月18日に近い週末に、親子の再会を描く「師走まつり」が行われています。伝説は、この神社から始まったのです。
矢印
西の正倉院
西の正倉院
百済王の遺品とされる銅鏡「唐花六花鏡」が神門神社で発見されました。ここから、南郷区の百済王伝説の扉が開きます。この銅鏡が奈良国立博物館に保管されているものと同一だったため、宮内庁の許可を得て「西の正倉院」の建設が叶いました。使われた木材も寸法も、すべて東の正倉院と同じで、完成まで丸十年を費やしたという地域の思いの込められた建物です。神門神社から発見された文化財を展示しています。
車で約60分
くぬぎの里農家民宿
くぬぎの里農家民宿
総面積の95%が山林という諸塚村。北にそびえる諸塚山はイザナキ、イザナミをまつる神陵として崇拝されていました。農家民宿では、大自然の恵みを受けながら守り続けている村の暮らしを体験できます。山の民の弁当箱“めんぱ”作りや、特産の椎茸の採取など、11軒の農林家で心温まるふれあいが待っています。家族とのおしゃべりに山の幸、輝く星たちの美しさも格別です。
車で約20分
十根川神社
十根川神社
ひっそりとした山奥に、堂々たる姿の杉が、天に届かんばかりに枝を伸ばしています。八村(やむら)大明神十根川神社は、那須家の宗廟として創建されたといわれます。拝殿の奥には、推定樹齢800年、幹周り19mもある巨大な杉(八村杉)があり、那須大八郎お手植えの木と伝えられ、国指定天然記念物に指定されています。周囲の十根川集落も伝統的建造物群保存地区に指定されています。
車で約20分
鶴富屋敷・椎葉厳島神社
鶴富屋敷・椎葉厳島神社
鶴富姫の屋敷といわれる「鶴富屋敷」は椎葉伝統の民家です。4室と土間が一列に並んでいるのは、斜面をうまく利用するために考えられた知恵といわれています。表には、姫が大八郎のために水を汲んだという「化粧水」も残されています。屋敷に隣り合う丘の上には「椎葉厳島神社」があるのも不思議。平清盛が崇拝した厳島神社の守護神を祀り、大八郎が平家一族のために建立したと伝わっています。
おすすめ立ち寄りスポット
南郷温泉「山霧」
南郷温泉「山霧」
百済王伝説を再現した「師走まつり」の日に、神門神社裏から突然湯が湧き出したという伝説ゆかりの温泉。美人の湯と呼ばれ、純和風の露天風呂が落ち着く。
元気・四季を食べる
「どんこ亭」
元気・四季を食べる「どんこ亭」
観光協会のある「しいたけの館21」内にあるレストラン。ランチバイキング800円は、椎茸料理を中心にしたビュッフェ。バター焼きや天ぷらなどが並び、掘りごたつの座敷でいただける。
椎葉民俗芸能博物館
椎葉民俗芸能博物館
椎葉の祭りや神楽、伝統農法である焼畑、狩猟の道具や模型が展示され、民謡が聞けるコーナーも。アジア全域の芸能についても知ることができる。
椎葉村物産センター
「平家本陣」
椎葉村物産センター「平家本陣」
レストランでは、椎葉の名物「菜豆腐」や10割手打ちそばが付く「椎葉そば定食」800円がオススメ。菜豆腐やカワノリ、マイタケなど、特産品が数多く並ぶ。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15