神話の源流へ

神話と山

高千穂峰をめぐる旅

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南の天孫降臨の地・高千穂峰を取り囲む厳しき修験道の神社に祈願する
雲海がかかり山頂が島のように見える高千穂峰は、霧島の名の由来となったともいわれています。南の天孫降臨の地とされ、都城盆地で暮らす人々の生活とともにある山です。このルートでは高千穂峰の山麓に位置する5つの神社をめぐります。噴火を繰り返す霧島連峰の厳しい自然の中で、信仰されてきた神社です。
ストーリー
アクセス
マップ
霞神社
霞神社
下から見上げると、朱塗りの社殿が山の緑によく映えます。一歩ずつ階段を上った先に現れる「霞神社」本殿の奥へ進むと、霧島連山を望む素晴らしい眺望が開けています。1843(天保14年)発刊の『三国名勝図会』には、岩の割れ目から姿を現す白へび様が描かれており、霧島六社権現の使神とされていたそうです。六社権現の巡拝者は、まず「霞神社」に参拝しました。
車で約20分
東(つま)霧島神社
東(つま)霧島神社
社殿へ続く自然石で造られた急な階段の険しさに、修験道の厳しさをかいまみます。鬼が一夜でつくりあげたといわれる鬼岩階段は、振り向かずの坂と呼ばれ、願い事を唱えながら上りきれば、願いが叶うとされています。祀られる主祭神は国生みの神であるイザナキノミコトです。悲しみの涙を流したイザナキが誰もが災難に遭わぬように願い、切ったと伝わる神石にもパワーを感じます。
車で約30分
霧島東神社
霧島東神社
神社より見下ろす御池は、湖面が美しく澄み、さらに階段を上ったところに社殿があります。国生みの神イザナキノミコトとイザナミノミコトを主祭神とし、高千穂峰山頂の「天の逆鉾」を社宝としています。天の逆鉾はイザナキ、イザナミが鉾をかき混ぜてつくった国土に突き立てたとも、天孫降臨の際、ニニギノミコトがアマテラスオオミカミから授かったものともいわれています。12月には祓川(はらいがわ)神楽が奉納されます。
車で約10分
狭野(さの)神社
狭野(さの)神社
神武天皇の幼名は、狭野尊(サノノミコト)といいました。「狭野神社」は、主祭神であるミコトの名に由来しています。朱塗りの門をくぐると、杉並木の長い参道が続いています。今から約400年前に植えられ、狭野の杉並木として1924(大正13)年に国の天然記念物に指定されました。かつては宮崎神宮の別宮であり、神宮の拝殿・本殿、宝物を展示していた旧徴古館は、狭野杉を使って建てられています。
車で約40分
霧島岑(みね)神社
霧島岑(みね)神社
県道104号沿い、夷守岳に向かう途中にある「霧島岑神社」は、度々、霧島の噴火に見舞われ、遷座を繰り返し、現在の地に祀られています。日向三代と呼ばれるニニギノミコト、オホリノミコト(山幸彦)、ウガヤフキアエズノミコトとその妻が主祭神です。苔むした参道を歩くと眼前が明るく開け、拝殿が建てられています。
おすすめ立ち寄りスポット
都城市ご当地グルメ
「焼き肉三昧舟盛り御膳」
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都城市は、牛肉・豚肉・鶏肉すべて産出額日本一の「肉の都」。ボリューム満点、地元産野菜も一緒に焼いて、3種類のたれで味わう。
御池野鳥の森公園
キャンプ村
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たちばな天文台
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「星が日本一きれいに見える町」高崎町の天文台では、口径50cmの大型望遠鏡で昼夜を問わず、楽しい解説を聞きながら天体観測ができる。観測イベントも随時開催。
出の山公園
出の山公園
霧島連峰から湧き出す湧水は、全国名水百選にも選ばれた。湧水を利用し、県水産試験場や鯉・マス・チョウザメの料理店が並ぶ。5月下旬から6月はホタルが乱舞する。
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